アール ウッズ

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発売日: 1997-05
発売元: 小学館
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こういところは、大前さんは天才だな、と思う
日本に欠けているのは、間違いなく教育制度です。それは、家庭においても企業においても、国家においても。あらゆる組織の原点は、教育にあります。
アメリカ合衆国の実験国家の性格を一身に集めたような、人種が入り混じっているゴルフの天才タイガーウッズ。お父上は、アメリカ合衆国陸軍の特殊部隊、俗に言うグリーンベレーのエリート軍人だったとか。そのなんとなく、『巨人の星』を思わせる父と子のゴルフ英才教育の過程、その父親アールウッズの教育哲学を書いた本です。読んでいると、コミュニティ形成(家族愛も含む)が実験であるということを、よく理解しているなぁ、と感心する。よくもまぁ、こんな素晴らしい人生が送れるものだ。拍手したい。いまだに変なスキャンダルも無いしね。タイガーウッズという人格は、凄いと思う。一番印象に残っているのは、最高のプレーを維持し続けるには、日常から淡々と自分を自己規制、自己規律できる生活態度にあるんだな、という場面。そしてそれは、たぶん幼少期の生活習慣からしか、身につくまい。
大前研一さんが訳されたようですが、僕は常々、大前研一さんの議論は、究極のところ、教育に向かわざるを得ないのではないか、と考えていたので、さすが目の付け所がいいなぁと感心した。日本や世界を良くしたいと考え、真に構造を変革したいのであれば、それしかないでしょう。人々の動機調達と教育に関する法規制の制度化。ただ、その時基本となるのは、やはり家族だと思う。家族が崩壊してバラバラになっていくのは、もともと家族が幻想であったことを考えれば不可避だが、ありうべき親密圏の樹立とそこにおける正しい教育(ヤナ表現だな)こそが、原点になるんだと思う。
それにしても、いいお父さんだよなぁ。羨ましすぎる。『巨人の星』と違いお父さん自身の人生も十分に、豊かで素晴らしいものだし。こういうプラスの連鎖が広がれば、子供の虐待とかは起きないんだと思うなぁ。


